高尿酸血症こうにょうさんけっしょう痛風つうふう

概要

高尿酸血症は、血液中の尿酸値が高くなる状態を指し、これが原因で痛風を発症することがあります。痛風は、尿酸が結晶として関節や周囲の組織に沈着し、急激な炎症と激しい痛みを引き起こす病気です。最も一般的な発作部位は足の親指の基部です。

原因

高尿酸血症の原因には、尿酸の過剰な産生、尿酸の排泄不足、またはその両方があります。肥満、高プリン食品の摂取、アルコールの過剰摂取、特定の薬剤の使用、遺伝的要因などがリスクを高めます。

症状

痛風の典型的な症状は、関節の激しい痛み、腫れ、発赤、熱感です。痛風発作はしばしば突然に起こり、特に夜間や早朝に発生することが多いです。高尿酸血症自体には特有の症状はないことが多いですが、放置すると痛風や腎臓病のリスクが高まります。

治療法

高尿酸血症と痛風の治療には、生活習慣の改善と薬物療法が含まれます。食生活の見直し(プリンの多い食品の制限、アルコール摂取の制限)、適切な体重管理、十分な水分摂取が重要です。薬物療法には、尿酸値を下げる薬(アロプリノール、フェブキソスタットなど)や痛風発作時の炎症を抑える薬(NSAIDs、コルヒチン、ステロイド)が用いられます。

予防・対策

高尿酸血症や痛風の予防には、健康的な体重の維持、バランスの良い食事、アルコールの適量摂取、十分な水分摂取が効果的です。プリンが多く含まれる食品(レバー、アンチョビ、サーディン、豊富な肉類)の摂取を控えることも重要です。定期的な健康診断で尿酸値をチェックし、必要に応じて早期からの対策を講じることが大切です。